副理事長 中迫 甲太朗
青年会議所会員は時代ごとの課題解決を模索し、青年会議所の単年度制という特異体質の中で異なる課題に向き合いリーダーとしての学びを得ます。我々は常に時代の先駆者として行動力と柔軟な発想力が求められ、組織は出力、会員は動力の役割を与えられました。我々が、リーダーシップデベロップメントを体現しまちの発展の一翼を担い続けるためには、これからの未来を形成していく若き人財を常に迎え入れ、より良い組織づくりを行うことが責務なのです。組織づくりの課題は、青年会議所活動の一つひとつを会員が深く理解し、その活動に対して自発的に責任を持って取り組むことです。また次世代の教育も重要であり、大きな壁が立ちはだかった時に手を取り合い、ともに成長していける仲間意識の醸成が必要です。
組織づくりの大前提として、活動の意義や目的を理解する必要があり、青年会議所活動を通してどのように成長できるのか、会員拡大が成功した先にはどのような未来が待っているのか、自発的な会員が増えるとどのような組織づくりができるのかを、今後のビジョンとして明確に示していきます。同時に次世代を担う人財の育成も不可欠であり、入会してから活動を何となく手探りで行うのではなく、確実に目標を定め、理想の未来像に向けて着実に歩みを進めてもらいます。それらの活動の中で構築された人脈が多方向に活かされ、仲間の存在がもたらす恩恵や明るい未来も具体的に伝えていきます。
その時代の課題に的確にアプローチすることのできる視座、視野、視点の高い仲間が増え、目指すべき形の組織をつくりあげることは、まちの成長に直結し、青年会議所の存在価値を高めます。我々の活動の質や組織の能力が向上すれば、まちや地域の人びとから青年会議所が自然と頼られ、求められる存在となり、必然と入会希望者やサポートしていただける市民は増えます。多くの仲間が増え、様々な学びや経験を取り込むことで更に組織の発展につながり、明るい豊かな社会、そして世界平和へ貢献できる組織になると確信しています。