副理事長 山口 尚志
公益社団法人豊橋青年会議所は、65周年を迎え2010年代運動指針は2016年改訂版が発表されました。これまで、諸先輩方が「明るい豊かな社会の実現」という志を世界情勢が刻々と変化する中で我々は継承し、今も青年会議所活動を続けることが出来ています。そして、これからの重要な課題を乗り越え青年世代が地域のリーダーをめざし活動して行かなければなりません。
リーダーという言葉は、様々に定義されています。いろいろな例えをされていますが、リーダーの実態は極めてシンプルです。人と人とが関わる中で、リーダーシップをとるということの本質は世界中どこへ行っても変わりません。現在、複雑化、細分化する組織の中で、トップの権限で決定するという場面はほとんどなくなってきていると思います。人が人を動かすという立場で必要なのが「影響力」であり、リーダーが存在する限り必ずフォロワーが存在します。これは、誰かがリーダーシップを発揮している瞬間に必ず周りの誰かがリーダーをフォローしていないと成立しません。人が人をフォローする理由は様々ですが、その根底にあるものは世界共通です。それは、理屈ではなく心が動くかどうかです。つまり、グローバルな環境下でリーダーシップを発揮するためには、仕事のプロセスや結果を可能な限り誰が見てもわかりやすく論理的、かつ客観的に伝えることが、「個の力」をしっかりと持つことに繋がり自身の成長となり地域と共に歩みを進めて行くことが必要です。
また、企業の成長として考えた時にどうでしょうか。我々は青年経済人であり、企業として様々なビジネス環境に対応して行かなければなりません。これから訪れるIoTやAI技術の進化による革新的産業構造の変化もその一つです。技術の進歩というよりも活用する人の創造が大切であると考えます。したがって、創造する人が多く集まることで刺激を受けながらコミュニケーションが活発になり、情報や知識が蓄積しこれがイノベーションを引き起こします。しかし、地域内の繋がりだけでは十分ではなく海外とも繋がることにより企業や地域の生産性が向上するグローバル化を強化する必要性があります。そのグローバル化が急速に進行しつつある現在、いっそうその役割と責任が増大し、社会的貢献への期待も高まってきています。地域の課題を理解し解決策を提案する力を培い、地域と共に育むため、国際的な視点を持ち、地域と共に行う実践活動を展開してまいります。
Glocalization~広大無辺な視野で地域と向き合い、まちをつくり、ひとをつくる~一人ひとりの意識変革を豊橋青年会議所が発信することで自身の、地域の、世界への「明るい豊かな社会の実現」に大きく寄与するものと確信いたします。