委員長 宇藤 りえ
地球規模でものごとを考えたことがありますか。私たちの住んでいる日本も、近年のインターネット、SNSの急速な普及、外国人観光客や労働者の増加によって、日常生活の中においても世界を身近に感じるようになりました。さらに、政府は2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、3年後の訪日外国人観光客の目標人数を4,000万人と現在の約2倍に掲げています。こうした時代の流れの中、ますますヒト、モノ、カネ、情報などが国境を越えて活発に飛び交うようになり、島国である日本にも様々な面から否応なしにグローバル化の波が押し寄せてきます。私たちが暮らす豊橋でも、70カ国の外国人が約1万5千人暮らしており、その波は身近なところからも確実に押し寄せてきています。
このように、現代社会における地球規模での人と人の関わり合いは、国や大都市を越え、地方にも浸透してきており、今後ますます私たちの生活に様々な影響を及ぼしていくでしょう。こうした状況の中、国を越えた人と人同士が理解し合い、共に成長していくことが重要になってまいります。私たちは日本人であると共に、世界中の皆が同じ地球に住み、つながっている地球人でもあります。これからのグローバルな時代に対応していく為には、自分が地球人であるという広い視野を持ち、目の前だけの狭い価値観に捉われず、多種多様な感性や価値観に触れ相互の理解を深め、地球規模でものごとを考えていくことが必要です。そして、それは地域や国だけでなく世界とつながり次世代を担う青年世代が集う青年会議所だからこそできる考えであり、発信していけることなのではないでしょうか。
そこで、本年度グローバルビジョン醸成委員会では、地球規模でものごとを考え、地域から行動することができる「Think GlobalAct Local」な地球人の育成を目指します。“Think Global”では、国を越えた様々な思想、文化などの知見を得て、外向きな力で行動し、皆で皆を良くしようとする公共心を醸成していきます。“Act Local”では、まずは私たちが暮らす豊橋から行動を起こし、地球人として何ができるのかを考え、グローバルな公共心を持つきっかけとなる機会を創出します。頭の中に思い描く地図の差は人生の可能性の差でもあるからこそ、このような意識の醸成を一人ひとりに起こしていける活動をおこなっていきます。
この活動によって、豊橋のまちから地球人としての公共心を意識し、共感することでグローバルなビジョンを醸成していける人の輪が広がっていきます。そして、その一人ひとりが、世界で起こっている様々な出来ごとを自分ごととして捉え、今いる場所から何ができるかを考えていく
とができるようになります。それにより世界の出来ごとが自分には関係のない他人ごとではなく、この地球上に住む地球人の共通の課題として捉えることができるようになっていきます。そして、それはやがて一つの地域から地球全体に広がっていき、必ずや明るい豊かな社会の実現に大きく寄与し、世界平和へとつながっていくと確信いたします。
幾田 知興 | 夏目 昇吾 | 新本 康欽 | 村田 充 | 川西 晴香 |
野呂 公平 | 平野 達也 | 本間 久雄 | 森長 泰志 | 伊藤 皓 |
大谷 政也 |