副理事長 渥美 典洋
豊橋青年会議所は創設以来、６５年の歴史のなかで諸先輩方が様々な形で「まちづくり」や「ひとづくり」に取り組み、その時々でとよはしならではの歴史や伝統を学び、魅力あふれるまちを築くための変革と発信を行ってまいりました。単年度制での活動のなかで毎年その色は違いますが、今年度はターゲットである「Ｇｌｏｃａｌｉｚａｔｉｏｎ」の視点に立ち、視点を豊橋から広げ、地域やくに、そして世界からの目線でものごとを見る方向と、逆に地域や固有の小さい事象から広げていく目線の両方を照らし合わせて見つめることで初めてものごとの真の価値を導き出すことができると考えています。
住みよいまち豊橋。私たちは普段、暮らし働くこのまちに対し特に不自由を感じていません。けれども、過去の活動やアンケートでは豊橋には誇れるものが少ないと感じる市民が多くいます。それは他都市と比較して目に見え感じる部分なのかもしれません。しかし、少し視点を変えて外からとよはしを見つめ、市制が１１０年続くこのまちの細部を紐解くと、そこには多くの成り立ちや物語があり、必ずとよはしの誇りとなるオンリーワンの価値が存在するはずです。今後も未来永劫と続くべくこのまちと市民に、青年会議所ならではの視点で魅力と誇りを伝えます。その誇りは日本中や世界に対しても、とよはしの輝きとして市民とともに発展していくと確信しています。
くにや地域の発展を担うのは人です。自身が住み暮らす地域を真に愛し、未来への希望をもつことができたとき、その地域は大きな変化を経験することが叶うはずです。私たち青年会議所の青少年育成事業は単に子育てをするのではなく、地域性を加味した日本人としての大切なものを伝えていかなくてはいけません。世界中から愛され信頼される日本人たる所以を追求し、その本質と優位性を子どもたちでも感じて伝えることができれば、ものでは満たされない豊かな心が育まれるはずです。日本人の豊かな心を大切にもつ子どもたちが成長し、未来に夢や希望を抱いて活躍する姿は、世界に誇れる素晴らしい次世代の日本を担ってくれます
自身の青年会議所活動８年目にして最終年となる本年に、副理事長という大役を承ることができたことは、これまでに携わった方々のおかげだと感謝しかありません。副理事長として微力ながら理事長を補佐するとともに、これまでの学びを精一杯伝え、多くの皆様との“ご縁”をいただけることに感謝し、悔いのない活動と誇らしい運動を展開してまいる所存です。一年間よろしくお願いいたします。
