副理事長 彦坂 俊光
このまちは歴史や自然、産業面を見てもバランスの良い環境である一方で、市民から魅力が薄いとの声もあります。本来、当たり前ではない恵まれた環境を市民が感じられていないのではないでしょうか。更に、地場産業に目を向けると、人口減少による担い手不足などの問題も増えております。技術の進歩により産業の継続が可能になりつつありますが、そのような技術に若者が触れる機会は多くはありません。そのような時代にこそ、このまちの若者に必要な学びがあるはずですが、行政や学校等の機関ではその構造上、急速な時代の変化に対応しにくいのが現状です。だからこそ、我々が率先して未来のまちに必要とされる人財を育成する運動を展開していく必要があります。
未来のまちのことを考えるならば、未来の担い手である若者に運動を展開しなければなりません。若者が先端技術に触れる機会の創出や、地元の歴史や文化の継承を促す活動の中で、このまちの産業や独自の歴史・文化の継承を目指します。このまちの若者が、学校や普段の生活で触れる機会が少ないことにアプローチすることで、興味を引き、主体的に学ぶことができるように意識変革を行っていきます。更に、地元の歴史や文化、未来のまちに必要な技術の知識を深めるために、産学官と連携し若者が学ぶことができる環境の構築を図ります。また、その連携を推し進め、このまちが必要とする人財を育成する仕組みを推進します。この運動は、青年会議所だけでは達成できません。このまちの多くのひとを巻き込み、未来のまちのために協力して地域の人財育成に取り組んでまいります。
急速に変化する時代の中、常に時代を先導してきた我々がこのまちの未来のために、ひとを育成する運動を起こす。この運動がまちの未来を構築する一端となるでしょう。我々だけではできないことも多くのひとと、ともに変化を恐れず邁進することでこのまちの未来が切り開けるはずです。その一つひとつの行動こそ、青年会議所が目指す運動となり、「明るく豊かな社会の実現」になると信じています。