メンバー詳細

ジュニアアカデミー委員会

委員長  鈴木 良充 

 私たち日本人は、常日頃から、また有事の際においても、取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応をすることができると世界中から称賛されています。それは当たり前のように受け継がれてきた日本人の、「目に見えるモノ」ではなく「目に見えないモノ」を大切にする心の豊かさに起因するからではないでしょうか。「世のため人のためが自分のため」という古来からの考えのもと、自分一人の幸せよりも、人を幸せにすることで自分も幸せになる、という調和を大切にすることこそ、日本人としての目には見えない本質的な豊かさではないかと考えます。

 日本という秩序ある社会で育まれる子どもたちは、自然とやさしさや感謝を表現することができ、助け合うことができます。未来を担う子どもたちが、その習慣となっている日本人の長所に気づき、大切に育てることができれば、さらに心の豊かさは育まれるのではないでしょうか。そのためには、自分以外の人やモノを自分ごとのように大切に考える「思いやり」という言葉で、子どもたちにわかりやすく伝えることが必要です。変化の激しい現代において、ともすれば忘れてしまいがちな「思いやり」に含まれる本質こそ、日本人として未来を担う子どもたちが社会の中で生きていくために、伝えていかなければならない本質的な豊かさではないでしょうか。

 そこで、本年度ジュニアアカデミー委員会では、なぜ「思いやり」を持つことが大切なのかを子どもたちに体感していただく機会を提供し、子どもたちにモノの豊かさではなく、目には見えない心の豊かさの必要性を理解していただきます。家庭や学校では経験できない様々な体験から人とふれあい、時には対立することもある中で、人を理解し、自ら感じ、考え、対話し、共により良い方向へ自らを導く力を育みます。心の豊かさを育むことで、社会の中で自分に何ができるか考えるきっかけをつくり、物事の本質を見極める目を養っていただきます。

 本年度、「思いやり」を育む活動を通し、目には見えない本質的な豊かさに気付いた子どもたちは、自分以外の人やモノを大切に思えるようになり、その考えは周囲にも伝播し、人からも大切に思ってもらえるようになります。未来へ向けての自己成長の喜びと社会との調和こそが本質的な心の豊かさであると伝わることで、豊かな人間性を持った子どもたちは、周囲だけでなく地域やくにを思いやる気持ちが生まれます。その気持ちを持った子どもたちは、将来世界に誇れる日本人として羽ばたいてくれます。その行動は、明るい豊かな社会の実現に向けての大きな力になるものと確信いたします。

 

所属メンバー

住田 貴司 谷口 真崇 伊藤 暁伸 小濱 和彦 神尾 翔
河野 恭隆 髙橋 直樹 辻 洋平 満田 真澄 杉本 剛啓
松井 健郎