委員長 横里 和俊
私たちが暮らす「とよはし」にある文化や風習は、多くの人が維持・継承にかかわってきたおかげで守られてきました。現在を生きる私たちは、今まで受け継がれてきた歴史や伝統を次世代に引き継いでいかなければなりません。そのためには、市民がまちに関心をもち、様々な形の地域資源に目を向け、愛着と誇りをもち、まちの特長を活かしたまちづくり活動を行い、そこにかかわる人が増えていかなければなりません。現代のように人の流動性が高くなりつつある社会では、地域のことを想うまちづくりの担い手を増やすことがまちに活力をあたえます。だからこそ、これまでもまちづくり活動を続けてきた豊橋青年会議所が、今まで積み重ねてきた経験を踏まえ、継続的な活動をしていくことが必要です。
市民のまちへの愛着をさらに高めていくためには、常に新しい考え方、ものの見方を模索してきた私たち青年会議所メンバーが、大きな枠組みでとよはしを捉え直し、多角的な視野をもち、今まで目に見えなかった、気付かなかった価値を、新しい魅力として伝える必要があります。そのために、このまちの歴史や伝統の中にあるルーツや背景を探求し、先人たちの想いを汲み取ることで、それを新たな地域資源として輝かせることが大切です。それがとよはしの個性となり、オリジナルの価値をもつ新たな魅力になります。その魅力を伝えることで、市民の愛着が深まり、このまちに訪れる人や外部の人から注目をされることで、市民の誇りへとつながり、魅力的なまちが創造されていくのではないでしょうか。
そこで、本年度魅力あるまち創造委員会では、とよはしに受け継がれてきた歴史と伝統を振り返ることで、新たな価値を再発見し、とよはしの個性を高めます。青年会議所が培ってきた各種団体や行政とのネットワークを活かし、このまちが東三河、愛知、日本といったエリアの中でも個性にあふれ、魅力が多いことを伝え、市民がまちへの愛着を深め、誇りに思えるものをつくる事業を展開します。とよはしの新たな魅力は市民のみならず、他の地域やまちを訪れる人々にも伝わることで、外部からの評価は市民にとって自信となり、まちへの誇りにつながります。そして、まちとのつながりを大切にする市民が増え、まちづくりにかかわる市民が増えていく中で、人と人がつながりをもち、自らのまちは自ら作るという意識を高めて参ります。
本年度の事業を通して、主体的にまちづくりに参画する人が増え、それぞれの想いある行動がまちを輝かせ、独自の個性のあるまちへと発展することで、さらに発信力が高くなっていきます。その契機となる活動をこの一年を通じて展開し、多くの人がまちを未来へと引き継いでいこうという想いをもち、行動していくことが、「とよはし」から発信された輝きが世界を照らし、「明るい豊かな社会」の実現に貢献すると確信します。
縣 秀尚 | 磯村 英弥 | 安藤 長生 | 西崎 充紘 | 神谷 東樹 |
小林 篤登 | 丸山 敬太郎 | 宮脇 健 | 三輪 真大 | 鈴木 史哉 |
田中 孝始 |