ひとの輝き創造グループ ひとの輝き創造グループ 基本方針

ひとの輝き創造グループ
副理事長  西島豊

 戦後、急激な高度経済成長によって世界の経済大国となった日本。恵まれた国として満たされたが故に見失い忘れてしまったものがあるのではないでしょうか。そんな中で日本が直面した東日本大震災。この経験は我々日本人が見失い忘れてしまったものを思い出させてくれたのではないでしょうか。それはひとを思う心の豊かさであり、日本人が古来より大切にしてきた利他の精神に改めて気付き、行動することでひとは輝きを増すのではないでしょうか。経済という物質的な豊かな国としてではなく、日本人がそこに暮らす豊かな国として世界から改めて認められようとしているのではないでしょうか。
 「くにづくり」、「まちづくり」は「ひとづくり」と言われるようにひとこそが礎、レアメタルや天然資源が豊富にない日本にあるものはひとであり、勤勉で個より集団を重んじる価値観、利他の精神を古来より受け継がれ持つ日本人としての輝きを活かすべきだと考えます。そしてこれからの未来を築き上げていくのは次世代を担う子ども達こそがくにの宝であり、その子ども達が明るい未来を描ける導きをしていかなければいけません。時代は刻々と変化しており、その変化に応じて自らが考え、行動していくことの出来る力が必要となります。そして、その原動力は輝く未来への希望であり、子ども達が自分達が暮らす地域へ愛着と誇りを持ち、この誇りある自分達の地域をより良く輝く未来にしたいと思い描くことが出来るように導いていかなければいけません。
 我々がより多くの事業を行って行く為には一人でも多くの仲間が必要であり、仲間を増やす活動も「まちづくり」に繋がる最も重要な「ひとづくり」であります。青年会議所しかない時代から青年会議所もある時代になったといわれる今、より魅力的で市民に必要とされる団体でなければならないと思います。我々の組織、そしてメンバー一人ひとりが輝く存在であれば、自ずとひとは輝きを求め、集うのではないでしょうか。会員が減少傾向にある中で今、我々がすべきことは明確であり、それは一人一人がどうすべきか考え知恵を絞り出し、力を合わせて具体的に行動すること。悲観的に現実と向き合うのではなく、輝く未来へ向けて兎に角行動する。その未来に向けた行動はひとを輝かせ、必ずその輝きにひとは導かれるはずです。
 過去は誰であろうと決して変えられない、そして現在も変えることは出来ません。我々が自分達の力で変えることが出来るのは未来だけです。そして、「今」我々が行動しなければ絶対に未来を変えることは出来ません。「まちづくり」は「ひとづくり」、64年間のこれまでの歴史と運動を継承し、更なる未来へ我々一人一人が「ひとづくり」への思いを行動に移し、一つ一つの力を大きな輝きへと導ける活動を行って参ります。