地域の輝き創造グループ 地域の輝き創造グループ 基本方針

地域の輝き創造グループ
副理事長  石原聖季

 戦後から70年という時が経とうとしています。この地域も焼け野原から今では利便性が良く物質的に豊かな地域へと豹変しました。その恩恵は中央集権体制によるものであり、それにより日本は高度経済成長を成し遂げ、経済大国としての地位を築くことができました。時代は移り変わり、社会が成熟期にある今、地域の在り方が見直されつつあります。それは地域の未来は地域に住まう人の手で決めていく地域主権という在り方です。地域の多様性を活かし、より良い地域の未来を思い描き、その未来像を現実のものとするべく地域に住まう一人ひとりの力を紡いでいくことが今求められています。
 これまでも豊橋青年会議所では豊橋市民に対し主権者意識を高める為にさまざまな活動を行ってまいりました。その継続的な啓発活動なくして市民一人ひとりが主権者としての責務を全うし続けることは容易ではありません。2015年4月には統一地方選挙が行われます。これを契機とし、まずは公開討論会を開催することにより、市民が政策本位による政治選択を行える環境づくりを行い、意識啓発に取り組んでまいります。また、若年層の投票率が依然として低い状況が続いています。このままでは未来を担う若年層の意思が政治に反映されない歪んだ状況を作り出してしまいます。地域の未来を永続的に発展させていくためにも、合わせて未来の有権者を育成する機会を作る必要があると考えます。
 東三河という地域は温暖な気候と豊川を中心とした自然の恵みを背景にそこに住まう人の手によって伝統・文化が育まれ、産業はバランス良く発展してきました。しかしながら、地域の担い手の減少と少子高齢化などにより、このまま何も手を打たなければ、地域が永続的に発展していくことはありません。このような中、東三河8市町村は「東三河広域連合」を設立し、より広域的な地域の発展のために枠組みを作りました。今まで豊橋青年会議所も「東三河はひとつ」を合言葉に東三河の青年会議所と連携を図り、民間レベルで東三河地域の更なる発展を模索し活動してまいりました。東三河広域連合元年である本年度はより民間レベルでの相互交流を促進させ、穂の国コンファレンスを最大発信の場と捉え、目指すべき東三河の未来像を行政や地域住民と共有していく必要があると考えます。
 地域は人がつくります。このような取り組みを通して、地域の担い手をつくり育成していくことにより地域の未来が輝き続けることにつながると私は考えます。本年度の地域の輝き創造グループは地域住民一人ひとりが自らの住まう地域を愛し、その地域の未来を思い描き行動へとつなげるための意識啓発を行うこと、そしてその地域住民の力を一つ一つ紡ぎ、行政と連携して地域の未来に大きな輝きをもたらすために積極的に活動してまいります。